2012年10月12日金曜日

リーンスタートアップは起業家を幸せにするか

リーンスタートアップがWebサービス、モバイル・アプリケーション界隈で人気ですね。

背景にあるのは書籍「アジャイルサムライ」、「フリー」を始めとするスタートアップ関連情報を得やすくなったことだと思います。

 

リーンスタートアップに関しては米シリコンバレー発祥ということもあり、日本語の情報がやや少ない(というか書籍のレビューや実体験のみに偏っている)印象があります。
英語が読める方にとってはネット上でもたくさんの情報があるのですが、わざわざ英語を勉強するのも大変ですよね。

そこで見ておきたいサイトがLean Startup Japanです。
リーンスタートアップに関する体系だった情報が日本語で得られます。

最新の記事ではリーンスタートアップを実践しない14の理由が語られています。
当然Lean Startup Japanさんはリーンスタートアップを実践すべき、という主張をしています。
果たしてリーンスタートアップは起業家を幸せにするのでしょうか。

ところでリーンスタートアップって何?

リーンスタートアップについてものすごくざっくり説明するとこんな感じです。
「模型やデモ動作を開発&ユーザーレビューし、ユーザーの声を反映させることで質を高めていく」

私はリーンスタートアップの本質は「事業成功の精度を高められること」だと考えています。
言い方を変えると、リーンスタートアップは偶然でなく必然的に事業を成功させるアプローチだと考えています。

例えばこんな事例。
「自分のこだわりを反映した製品を開発し、リリースしてみたら評判が良かった」
自分の感覚とユーザーの感覚が偶然一致していたのでしょう。
その感性は素晴らしいことだと思いますがあくまで偶然です。

リーンスタートアップを採用することによってこのように変わります。
自分のこだわりを反映した製品のプロトタイプを開発し、それが思ったとおりに使われるかをユーザーの利用状況を見て確認、その利用状況をふまえて完成品を作成する。

リーンスタートアップを利用した方が精度が上がっているでしょう?

リーンスタートアップが使えない業態

私は以下の状況(または感性)ではリーンスタートアップが使えないと考えます。
1. 自分の事業のポイントが自分でつかめていない
2. ユーザーがその事業のポイントを理解出来ない

1. 自分の事業のポイントが自分でつかめていない

例えばあるWebサービスについて考えてみます。
Webサービスの提供価値を構成する要素が、機能と見た目と操作性の3つだったとします。
開発しようと思っているWebサービスの強みが機能にあるなら、見た目と操作性はいったん横において機能をアピール出来るプロトタイプを用意し、ユーザーに意見を仰ぎます。
しかし、見た目や操作性が劣っていると強みである機能を使えないことがあります。
こういった場合には事業のポイントは見た目や操作性で、プロトタイプで評価すべきは
機能ではないのです。

逆にポイントが理解出来ていなければ、どこを抽出してプロトタイプを開発すべきかがわからず、ウォーターフォールモデルで開発するしかなくなります。
これではリーンスタートアップとは言えません。


2. ユーザーがその事業のポイントを理解出来ない

次はユーザーが抱える課題です。

リーンスタートアップでは、ユーザーはサービスのプロトタイプを見て、このサービスをもっと活用するにはどうしたら良いかを考えレビューを行います。
もしもそのレビューが的外れだったとしたらあなたは適切な開発を行えますか?

ケースとしてはこんなものがあります。
・サービスの新規性が高すぎて利用イメージが思いつかない場合
 ※商品開発しようなんて人はだいたい頭が良いので複雑なことを理解出来ますが、ユーザーはそうではありません
・開発している商品が食品等で、ポイントが味覚などのイメージしにくいもの。


最後はあまり具体的になりませんでしたが、やや問題は抱えますが総論としてはリーンスタートアップは優れた手法だと思いますし、起業家は出来る限り採用すべきものと思います。
私たちのサービスは全てこのリーンスタートアップで実現しようと考えています。

それでは。


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