2012年10月7日日曜日

オシャレな機械という価値

ユニクロとビックカメラの複合店舗ビックロが話題ですね。
ビックロユニクロ新宿東口店
ビックロの検索トレンド

簡単に言えば、ビックカメラで販売している製品とユニクロの服をセットで演出して展示・販売する業態です。
こんな感じです。→ 外部ブログ


実はスマートフォンに対して似たようなことを感じていました。
昨年の2月にリリースされたNECのスマートフォンMEDIAS N04-C。
極めて薄いモデルなのが話題になりました。
公式サイト

機会があって数ヶ月使ってみたのですが、正直なところこれは売り込みに失敗していると感じました。
公式サイトを見ていただくとわかるのですが、MEDIAS N04-Cは薄さ、ガラケー機能、使いやすさ(MEDIAS NAVI)を売りにしています。
しかし、薄さもガラケー機能も使いやすさも仕様であり、価値ではありません。

顧客がそれを使ってどう感じるかが価値です。
顧客は機能や仕様を欲しいのではなく、それを活用した際の価値で満足を得たいのです。
価値を訴求せずに機能・仕様を訴求しても、顧客は「それで?僕はそれを買ったら満足出来るの?」となってしまいます。

なぜこのようなダメな訴求をしてしまうのか

顧客が欲しいのは価値ですがメーカーが開発出来るのは機能・性能・仕様です。
仕様を突き詰めてそれを開発することに注力してしまうというのが原因の一つと思います。

また、こういった罠に陥りやすい人はエンジニアだと考えられます。
なぜなら、その機械に詳しい人ほど機能を欲しがるためです。

1.板を壁に取り付けたい。
2.壁に取り付けるには8mmの穴を開ける必要がある
3.8mmの穴を空けられる機械が欲しい

こういった思考が出来る人が、詳しい人だからです。

逆に、その機械に疎い人ほど価値を欲しがります。
1.板を壁に取り付けたい
2.壁に取り付けるためドリルや接着剤が欲しい
  →ドリル、接着剤は「固定する」という同じ価値を持ちます

前者の人にはMEDIASの薄さ(機能)を数値で訴求することで価値を理解してもらえそうです。
後者の人には薄さの価値を訴求する必要がありそうです。
(例で言うなら、接着剤よりもドリルで8mmの穴を開ける方が優れている理由を訴求する)

私が感じた価値と訴求方法

私が感じたMEDIASの薄さの価値は「スーツの形が崩れない」です。
スーツを着ているとどうしても携帯電話は胸ポケットに入れることになります。
パンツのポケットに携帯電話を入れると、どうしても歩く時に邪魔に感じてしまいますし、シルエットも美しくないためです。
しかし、胸ポケットに入れてもシルエットは崩れます。

MEDIASの薄さならパンツのポケットにも入れても、胸ポケットに入れてもシルエットが崩れません。
これはものすごいメリットだと思いました。

確かにMEDIASは、動作はあまりよくありませんでした。
(NEC初のスマートフォンだったのでご苦労があったのかもしれません)
そういう点でも機能よりもライフスタイルを重視するような方に薄さをファッション性を通してアピールした方が良かったのではないかと感じます。

例えばH&Mとコラボしてファッションショー風に記者会見を行い「流行に敏感な若者はオシャレで便利なMEDIASを使います。」を訴求し「厚い携帯電話(折りたたみ型フィーチャーフォンやiPhoneをイメージ)はがオタクが使うもの」と位置づけてしまう。
こんな訴求が出来ればもっと良いポジションがとれたのではないでしょうか。



きっとNECの中では技術に詳しいエンジニアが権力を持っているのではないでしょうか。
(事実はどうか知りませんので推測です)
やはり技術に詳しい人でなく、市場への訴求に詳しい人が最終的なマーケティングの権力を持つべきと思います。

それでは。

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